3月4日(木)「チョイソコひさえだ」(デマンド型交通)事業者取材
- yujiwatanabejimsho
- 2021年3月4日
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地域の公共交通を守ることは、今後、高齢化が加速し、自動車の運転免許の返納などが進むにつれ、その重要性が増してくるでしょう。東温市内には、現在、松山市と東温市のさくらの湯・グリーンタウンを結ぶ幹線のバス路線とともに、伊予鉄道横河原駅を経由する支線である5つのバス路線(滑川線、河之内線、井内線、松瀬川線、森松線)があります。
特に、5つの支線については、利用客が少なく、やがてこれらのバス路線を維持するのが困難になるのではないかと心配しています。SDGsにある「ゴール11 住み続けられるまちづくりを」進めるためには、公共交通を守らなければなりません。
公共交通を守ることで、もちろん通院や買い物に行くのに便利になります。それ以外にも、人と人との交流が生まれます。また、家に閉じこもらないで、出歩くことになりますから、健康にもとてもいいのです。もっと言えば、医療費や介護費の節約にもつながります。
最近、松山市の久枝地区で、住民のまちづくり協議会が主体となって、「チョイソコひさえだ」というデマンド型交通(予約に応じて乗降場所や経路を変更可能な交通システム)が始まっていることを耳にしました。今日は、そのまちづくり協議会をサポートする民間企業の担当者の方に、「チョイソコひさえだ」の詳しい事業内容をお聞きしました。この企業の事務所には、予約のためのコールセンターが置かれています。
担当者の方にお話を聞くと、特徴は次の3つだそうです。市民参加型であること、「ドア・ツー・ドア」、そして、定額の乗り放題にしていること。会費と、民間企業や団体などからの協賛金で運営しているということでした。自治体からの補助金は受けていないそうです。非常によく考えられたシステムだと思いました。
今後、東温市でも導入してほしいと思っています。まずは、市民自らがどうするかを考える必要があると思います。5年、10年と維持できる持続可能な公共交通を実現するために、大切な「地域の足」を確保するために。

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