12月5日(日)「東温市人権を語る集い」出席
- yujiwatanabejimsho
- 2021年12月5日
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本日、午後、東温市中央公民館の2階大会議室において「東温市人権を語る集い」が開催されました。事前に案内があったので、出席しました。
教育長の挨拶の後、来賓(市長・市議会議長・県議)の祝辞がありました。引き続き、およそ100分余り、講演がありました。
講師は、黄 光男(ファン グァンナム)さんでした。ハンセン病家族訴訟原告団副団長をされています。演題は「ハンセン病家族の闘い~奪われた人生を取り戻す~」でした。
講演が始まったのですが、プレゼンの映像が出ないというトラブルがあり、5分程度の沈黙がありました。心配しましたが、しばらくして映るようになりました。
講演の最初に「恥でないものを恥とするとき、本当の恥となる」と言われました。黄さんが大切にされている言葉です。「家族が訴えないと説得力がない」という思いから、原告団としての活動や様々な講演活動をされているということでした。
とても貴重なお話を聞くことができました。らい予防法のこと、その後この法律が憲法違反であるとの判決が出たこと、「無らい県運動」(らい病患者ゼロの県を目指す運動)が起きたこと、地域・学校における差別の現実、ハンセン病療養所の実態、追い込まれる患者や家族の思い、等々。
本当に考えさせられました。黄さんは、差別を生み出す社会構造に問題があると指摘されていました。外在したものが個人の内面に取り込まれることによって差別が生み出されると言われました。
「大事なのは、『おかしい』と感じること、そして、声を上げること」というお話を聞いて、その通りだと思いました。いつの間にか差別に加担してしているということにないようにしたいと改めて思いました。
講演の中で、黄さんご自身が作詞・作曲された「閉じ込められた生命(いのち)」と「思いよ とどけ」を、ギターを弾きながら歌われました。思いのこもった歌詞で、とても心に響きました。

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